豊山町の「雨水出水浸水想定区域図(想定最大規模降雨)」を読み解く
2026/07/01
― 大雨時にどこが浸水しやすいのか、町の公式資料から解説 ―
豊山町では、令和8年1月に「雨水出水浸水想定区域図(想定最大規模降雨)」が公表されました。
これは、時間雨量147mmという“想定最大規模”の豪雨が発生した場合に、町内でどこが浸水しやすいかを示した地図です。
今回の記事では、町が公開した資料と、周辺自治体(小牧市・北名古屋市)の浸水想定図も参考にしながら、豊山町の浸水リスクをわかりやすく解説します。
目次
「雨水出水浸水想定区域図」とは?
「一時的に大量の降雨が生じた場合、この降雨が下水道・河川等に排水できないことによって発生が予想される浸水(内水浸水)について、その区域と浸水した場合に予想される水深を示したものです。」
つまり、川が氾濫する“外水氾濫”ではなく、雨が排水しきれずに道路や低地に溜まる“内水氾濫”の想定図です。
想定の前提条件
- 対象区域:豊山町全域(ただし県営名古屋空港を除く)A=438ha
- 想定降雨:時間雨量147mm(最大規模降雨)
- 下水道管渠の整備状況を考慮したシミュレーション
- 庄内川・新川などの河川氾濫は考慮しない
浸水深の区分(色分け)
浸水深が次の5段階で示されています。
- 0.3m未満
- 0.3〜0.5m未満
- 0.5〜1.0m未満
- 1.0〜3.0m未満
- 3.0m以上
一般的に「0.5mを超えると車が動かなくなる可能性」「1.0mを超えると歩行が困難」「3.0m以上は家屋の1階が浸水するレベル」とされており、避難判断の重要な指標になります。
豊山町の浸水リスクの特徴
● 低地部を中心に浸水リスクが高い
豊山町は地形的に平坦で、周囲の小牧市・北名古屋市と同様に、局地的な低地が点在しています。
地盤高データを見ると、標高12〜14mのエリアが多く、局所的に11m台の低地が存在しています(例:資料内の「11.5」「12.0」「12.3」などの標高値)。
これらの低地は、豪雨時に雨水が集まりやすく、浸水リスクが高まります。
注意すべきポイント
「着色された場所は、他の場所よりも浸水の可能性が高い場所ですので、大雨時には注意が必要です。」
「着色のない場所でも、雨の降り方によっては浸水が発生する可能性があります。」
つまり「地図に色がついていない=絶対に安全、ではない」 ということです。
また、河川氾濫を考慮していないため、庄内川・新川・大山川などが氾濫した場合は、さらに広範囲で浸水が起こる可能性があります。
周辺自治体(小牧市・北名古屋市)との比較
・小牧市:標高13〜16m台が多い
・北名古屋市:標高13〜15m台が中心
豊山町はこれらと同じく平坦で、雨水が滞留しやすい地形です。
特に、空港周辺の排水制限もあり、町内の排水能力には限界があります。
住民としてできる備え
- 自宅周辺の浸水想定を確認する
- 大雨警報・記録的短時間大雨情報に注意
- 車の移動は早めに判断(50cmで走行不能)
- 停電に備えてモバイルバッテリーを準備
- 家の周囲の排水溝を日頃から清掃
- 避難所までのルートを複数確保
豊山町はコンパクトな町ですが、浸水リスクは場所によって大きく異なるため、地図の確認は非常に重要です。
まとめ
“想定最大規模の豪雨”が起きた場合に、どこが浸水しやすいか
- 地形的に低い場所
- 排水が集中しやすい道路
- 空港周辺の排水制限エリア
これらは特に注意が必要です。
大雨はいつ発生するかわかりません。日頃から浸水リスクを理解し、早めの行動を心がけることが、命を守ることにつながります
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