不動産賃貸借契約の電子化が加速!
2026/09/16
法改正で変わる賃貸管理の新常識
近年、不動産業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進んでいます。その中でも大きな変化となっているのが、「賃貸借契約の電子化」です。
これまで不動産契約といえば、店舗へ来店し、紙の契約書に押印を行うことが当たり前でした。しかし、2021年のデジタル改革関連法の施行と2022年の宅地建物取引業法改正により、不動産賃貸借契約に関する多くの手続きがオンラインで完結できるようになりました。
目次
電子化で何が変わったのか?
法改正により、従来は紙での交付が義務付けられていた各種契約書類について、電子データでの交付が認められるようになりました。
主な対象書類は次のとおりです。
① 賃貸借契約書(37条書面)
賃貸借契約の内容を定める重要な書類です。
これまで宅地建物取引士の記名・押印や紙での交付が必要でしたが、法改正により電子交付が可能となり、押印も不要になりました。
② 重要事項説明書
契約前に物件や契約条件について説明するための書類です。
以前は対面での説明が原則でしたが、現在ではパソコンやスマートフォンを利用したオンライン説明(IT重説)が認められています。
電子契約のメリット
電子契約の導入により、不動産会社・オーナー・入居者のすべてにメリットがあります。
契約手続きのスピード向上
郵送や来店の必要がなくなり、契約締結までの時間を短縮できます。
コスト削減
紙代や印刷費、郵送費などの削減につながります。
日程調整がしやすい
遠方の入居希望者でも、店舗へ来店せず契約手続きを進めることが可能です。
保管・管理が容易
契約書をデータで管理できるため、保管スペースが不要になり、検索も容易になります。
利用者からの評価も高い
紹介されている調査では、実際に電子契約を利用したことがあるユーザーの約7割が、今後も電子契約を利用したいと回答しています。電子契約未経験者についても利用意向が一定数あり、今後さらに普及が進むと考えられます。
電子契約の流れ
一般的な賃貸借契約の電子化は次のような流れで行われます。
- 賃貸借契約書・重要事項説明書を電子データで作成
- オンラインで重要事項説明(IT重説)を実施
- 電子契約サービス上で電子署名を実施
- 契約書をシステム上で保管・共有
大まかな流れは従来の契約と変わりませんが、来店や郵送が不要になるため、手続きが大幅に効率化されます。
導入時に注意したいポイント
電子契約は便利な一方で、セキュリティ対策も重要です。
導入する際には、
- 電子署名法に対応しているか
- 電子帳簿保存法に対応しているか
- タイムスタンプ機能があるか
- データ暗号化が行われているか
- 多要素認証に対応しているか
などを確認したうえでシステムを選ぶことが大切です。
まとめ
不動産業界でも契約手続きのデジタル化は着実に進んでいます。賃貸借契約や重要事項説明の電子化により、業務効率の向上だけでなく、入居者の利便性向上にもつながります。
今後は「紙とハンコ」が当たり前だった契約手続きから、「オンラインで安全かつ迅速に契約する時代」へと移行していくでしょう。賃貸管理の効率化や顧客満足度向上を目指す不動産会社やオーナーにとって、電子契約の活用は今後ますます重要なテーマとなりそうです。
まとめ:
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